作戦本部では、伊豆大島の地方創生のため、「むかし・ミライプロジェクト」を遂行中だ。概要は以下の通りである。
代表鴨志田が伊豆大島を何度も訪れるうちに、伊豆大島の住民の写真がアルバムに残ったままであることに気づいた。このままではこのアルバムの中で写真が風化してしまう。災害など万が一があった時に写真という「資産」が失われてしまう。それを何とかして残せないか、そして生かせないかと考えたのが上述したむかしミライブラリーだ。写真をスキャンし、メディアライブラリーにあげることで、素材利用許諾フローを通してメディアが使用できるようにする。アルバムに眠っていた写真が新聞や雑誌に掲載されるということになれば、画像提供者としてもうれしいだろう。
また、伊豆大島の見どころや伊豆大島の地方創生についてまとめた「むかし・ミライ新聞-伊豆大島編-も発売する。コンビニなどで見かけたら手に取ってみてほしい。この新聞で伊豆大島に関心を抱いていただければ幸いだ。以下にそのむかし・ミライ新聞の編集責任者を務めた鴨志田の編集後記を掲載する。
鴨志田 むかし・ミライ新聞編集後記
伊豆大島は東京から105分で行けるリゾートでは無い。もう一つの居場所であると感じた1年だった。訪れる度に想いが深くなっていった。
大島の情報を現在の情景の中でもっと多く感じられないかなと始めたARマップ。
色々な場所に訪れて、様々な方々にお話を聞いていくうちに、その方々のお持ちの写真がアルバムに眠ったままだった。そのアルバムに入っている写真や額に入った写真は訪れた人達は目にすることもあるだろうが、なかなか目にする機会もないまま、写真が朽ち果ててしまうのだろうな、一人でも多くの人にこの写真を見て頂く機会を作れないかな?と思い、「記憶をアーカイブ化」していこうとデジタルスキャンをするプロジェクトを始めた。しかし課題は山積みで著作権者不明のものが数多く出てきた。あまりにも古い写真は誰か撮ったのかさえわからない。誰か撮ったものかわからないものは、許可を取りようがないのである。また同じく撮られた人が誰だかわからない、もしくはどこにいるのかわからない。こういった写真は今後もアルバムや倉庫に眠ったまま忘れ去られていく記憶となってしまう。今はこの対応に関して著作権専門の弁護士とも話しながら協議中だが、日本中に「著作権者不明写真、肖像権許可困難写真」はかなり多く存在しているのだろうと思う。僕らはまず救える記憶から徐々に救い、それを様々な人々に見てもらう機会を作る為に動いていく。
地域に眠っているムカシの資産や記憶を、掘り起こしミライに繋げるためのプロジェクトとして、ムカシミライプロジェクトを始動した。