最近スタートアップ支援を行う企業が増えてきている。世界的にそのような流れが出来ているのだから勿論日本でも同じように支援を行う企業が増えてきている。今回は、どのような企業がスタートアップ支援をしているのかを紹介していきたい。
まず、はじめにグリーを紹介する。グリーは2016年4月8日にVR(バーチャルリアリティ)のソフトウェアやコンテンツ開発に取り組む北米のスタートアップ企業を支援する新ファンドGVR Fundを設立した。既にVRChat Inc.、SPACES,Inc.の2社への投資をしている。ゲーム領域だけではなく、ソフトウェアやコンテンツを提供する企業への支援にも前向きの姿勢のようだ。
次に大手半導体メーカーであるルネサス エレクトロニクスを紹介する。｢GADGET RENESAS(がじぇるね)｣というプロジェクトを立ち上げて、ものづくりだけではなくインキュベーション推進やスタートアップ支援などへと取り組みが段々と拡大していっている。
次に紹介するのは、血圧計では世界トップシェアを誇るなど、一般消費者にとって健康医療機器メーカーとして馴染みの深いオムロンだが、ここはベンチャー企業の支援にも注力している。ロボット領域とアグリ分野に投資をしている。これまでの投資実績は5件だという話である。ベンチャーへの投資は、ものづくり系ベンチャー企業やハードとの融合を目指すサービス、ソフト系ベンチャー企業をバックアップすることを目標としている。
3つほどの紹介に終わったが、調べてみたら数多いスタートアップ支援が出てくるだろう。カネとヒトが有り余っている大企業が、活力や創造力若きスタートアップを支援して新しい事業を創りだす、実に見事なコラボーレーションではないか。そう思う人もいるだろう。しかし、なんだかこれでは、自分たちで考えることもせずに、外の人に考えることを任せっきりとなってしまう企業もあるのではないかと邪推してしまう。勿論、そんなことはせずにお互いに建設的な話し合いなどが出来る場合や本当にスタートアップに対しての支援ならば良いが、自分たちのほうが支援してやってるのだから、自分たちの方が立場が上だと思って横暴なことをしてしまう人が出て来ないか少し心配である。支援がいつの間にか搾取に変わることがあるのではないだろうか。
