日本の農業について不安を抱えている人は少なくないだろう。学校などでも自給率が低いということを習ったことはあるだろう。今日はその農業について話をしていく。
ソフトバンクグループのソフトバンク・テクノロジーはテスラマイルという農業支援のITベンチャーとの業務提携することを発表した。9月からのサービス開始を目指して、農業支援サービスを共同開発していく予定だ。
テラスマイルというのは宮崎県を拠点としている企業であり、農業を経験してきた社員が多く、自身の経験や農家への調査、JAなどと協力して、集めたデータを分析する。それを基として農家自らが経営の状態を把握し、その先を予測して、いつが稼ぎ時なのかを推測できるような支援をしている。このように分析したデータから農業経営のコンサルティングや企業の新規事業のアドバイスなどを行っている。
テスラマイルの活動の背景にあるのは、農家の経済的問題への危機感というものがあるだろう。今までの農業は言ってしまえば受け身の経営となってしまい、どの時期に売ればどのくらいの値段で売れるのか予測がつけにくいという状況だった。テスラマインは、若手の農業就業者をターゲットとして、その農業所得を増やして更なる若手の獲得や後継者のいない農家の後継者探しなどが円滑に行われるようにしたいという趣旨で活動してきた。
ソフトバンク・テクノロジーとの業務提携については、これまでのテスラマインの活動の延長と言ってもいいだろう。具体的に言えば、出荷のデータをスマホに入力することでAIで天候などを考慮した売上を計算して確認するといったことや売りたいものの値動きを予測して最適な出荷のタイミングを教えてくれるというような支援を行っていく予定であるそうだ。
9月から始まるサービスは初期費用はなんとかからないという。売上予測などの支援の一部を無料で提供する予定もあるよいうことだ。有償となるサービスは農業機器の投資効果の試算などだそうだ。
このような動きが盛んになって日本の農業を活性化することができるように祈りたい。